アメリカ 2014
監督 スチュアート・ビーティー
原作 ケヴィン・グレイヴォー
グラフィックノベルを映画化した作品。
原作は全く知らないのでどの程度の改変が映画で行われたのかわかりませんが、どちらにせよプロットの段階で大変なことになってるのに気づけよ、というレベルだったりはします。
かの有名なメアリー・シェリーのフランケンシュタインの設定をそのまま流用してですね、その後を描いた作品なわけですが、いやもう中二の妄想か、と。
とても大人が真剣に見れる内容にはありません。
フランケンシュタインをダークヒーローとして描きなおしたかったのはわかるんです。
でもね、人知れず戦い続ける天使と悪魔の善と悪の闘争にフランケンシュタインを放り込むって、設定の陳腐さを上塗りするかのように闇鍋煮込んでどうするつもりなんだ、という話だったりするわけです。
死体を再生させるためにいまだに電気にこだわり続けてるヒロインの科学者、ってのももう街の発明家以上に頭おかしい人ですし。
つっこみどころが多すぎて何をどうしたらいいのか、という感じですね。
もう笑うしかなかったりはするんですけど、それでも金だけは不必要につぎ込んでいてやたらCGがちゃんとしてるのが逆に脱力だったりもします。
珍作。
よくまあこれにプロデューサーは金を出そうと思ったな、という亜空間な1本。