アメリカ 2014
監督 ラヴィ・ダール
脚本 ジョン・ファロン
えー、古い話で恐縮なんですがドーベルマン(1997)みたいなぶっ飛んだアクションなのかな、と思ってたんです。
クレイジーで頭のネジのきれたキャラが大暴れするグラインドハウスみたいな作品かな、と。
全然違いました。
至極、生真面目に、はめられて服役するハメになった男の復讐劇を描いた作品でした。
まあ別に思ってた内容と違った、ってのはいいんです。
それはよくあることですし。
問題は復讐劇を描いた作品として、さほど突出したものもなく凡庸な出来であったこと。
とりあえず主人公がどういう人間なのか、その背景が全然見えてこないから残虐極まりない無敵ぶりに全然リアリティがないんですよね。
とってつけたようなエロも笑いを狙ってるのか、サービスなのかよくわからないですし。
主演のニック・プリンシピを売りたいがための作品にしか私には見えませんでした。
バカ女がバカであることを見抜けなかったバカな男の悲哀を描きたかったのだとしたら、方向性と演出が間違ってる、と思います。
記憶に残るものがない、としかいえないですね。