1998年初版 日野日出志
角川書店
作者の比較的近年の作品を集めた短編集。
しかしゾンビマンって、B級アメコミみたいだなあ、と思ってたら内容も本当にその通りでどうにもこうにも。
エンディングがやたら文学的で思わず失笑してしまいましたが、どこかサムライミのダークマン(1990)と近しい感触も。
どうしたんだ?日野日出志???と思っちゃいましたね。
グロと酸鼻の渦中から美を拾い上げようとしてた人がこれ?
他の短編も70年代の諸作にトラウマを植えつけられた身としては、なんだか薄味な印象。
時代に迎合したのか、何かが枯渇しちゃったのか、熱心な読者ではないのでわからないんですが、これじゃあマイナーなホラー誌とかで人知れず読者体験談等、漫画化する名も知れぬ漫画家と変わらないように思います。
うーん、凡作でしょうね。