2022年初出 三倉ゆめ
少年画報社ヤングキングコミックス 1巻(以降続巻)

ある日突然、謎のしゃべるウサギから魔法少女に任命されてしまった主人公、保守ようこ(35)の悲喜劇を描いたナンセンスコメディ。
まあ、やりたかったことはわかります。
周りも本人も「きっつい・・」としか思ってない役柄を強引にふられた女のドタバタをお楽しみください、ってとこなんでしょうけど、なんだかねえ、私はいまいちノレなくて。
こういうばかばかしさ、って好きなんですけど、どうもノリが少女漫画的というか、辱めの手管がぬるい、というか。
もっと徹底的に追い詰めなきゃいかんと思うんですよ、主人公を。
それこそゲシュタルト崩壊寸前ぐらいまで。
こういうのって、いうなれば『痛すぎる三十路魔法少女』の実生活と変身後の落差こそがすべてであるはずなのに、1巻読んだ限りでは、なんか主人公が一人で悶えてるだけで、実際はそれほど大変な状況に陥ってるわけでもない、ってのがね、どこか雑な企画もののようにも感じられて。
とりあえず、主人公のパーソナリティというか、どういう女なのか?という部分はもっとしっかり掘り下げていくべき。
しいてはそれが魔法少女のキャラの肉付きになるはずで。
登場人物全員が外ズラだけで物語回してるんですよね。
ガタガタ騒いでるのはお前らだけじゃねえか、みたいな。
絵柄もなあ、ある意味整いすぎというか、無難すぎる気も。
もっと強烈なディフォルメがあっていいと思うんですね、笑わせたいならね。
ひょっとしたらツッコミ役不在なのがよくないのかもしれない。
第三者の目線があってこその羞恥心なのであって、変なウサギと三十路主人公だけでは会話のキャッチボールもひたすら身内目線ですしね。
すべての事情を知る友人かなんかを登場させて、ひたすらツッコませたら劇的に変わるかも。
しいては、もっと大胆に、もっと滅茶苦茶やってもいい、このプロットなら。
ま、すでに6巻まで(2025年現在)発売されてますし、売れてるみたいなんで、楽しめてないのは私だけなのかもしれませんが。
しかしこれがヤングキングBULLに掲載、ってなんかすごいな。
それゆえ話題になった、ってことなのかも。
うーん、とりあえず私はもういいかな。

