ミステリー・イヴ

1970年初出 松本零士
朝日ソノラマサンコミックス 全2巻

セクサロイドと同傾向の作品、といっていいと思いますね。

宇宙からやってきた他星人であるイヴが主人公と情事を重ねながら、地球を侵略しようとする悪辣な宇宙人と2人で闘う、というストーリーなんですが路線はエロチック・ナンセンス・コメディ。

色々破綻してるなあ、と思ったりもするんですが、自分の宇宙船を破壊した男に添い遂げようとする宇宙人イヴの心理構造が一番不可解か。

男性にとって都合の良い理想の女性像の正体は宇宙人、と言うのが、その存在が人ではなかったセクサロイドと共通しており、そこになにか含むもの、深読みできるものがあるかもしれません。

つくづく絶望してたんだなあ、と思わなくもないですけど。

プレ松本零士と言っていいと思います。

あえてオススメするほどではないですね。

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