2005年初出 羽生生純
エンターブレインビームコミックス 全4巻
一体何が描きたいのだろう?と2巻ぐらいまでは非常に戸惑ったんですが、ひたすら暴走と自爆を繰り返した挙げ句、全てをご破算としてしまうエンディングに、結局は全肯定なのか?とますます戸惑う。
ギャグ漫画としちゃあ中途半端だし、かといってホームドラマというにはデタラメ過ぎだ。
なんか得体の知れないエネルギーの奔流みたいなものは感じましたね。
作者ですら持て余していそうな様子の。
それに少しでもひきずられたら熱烈な支持者になりそうですが、客観的にこうだ、と冷静に分析するにはあまりに個性的に破天荒すぎて理が及ばず、私の場合、対岸で騒ぎを見物してたような心もちでした。
決して嫌いではないし、読み終わって時間を無駄にした、とも思いませんでしたが、商業連載ギリギリのレベルじゃあ、と思わせるきわどさはあります。
これまで培ってきたものを闇鍋風に全部ぐつぐつと煮込んだ印象。
ガツン、と一発かまされはするが、好き嫌いは分かれそう。
なんだかどんどんカルト化してないか?羽生生純?
コメント
[…] 結局、青やアワヤケ系の作品、と締めくくりたいところですが、実は本作、ラストにとんでもない隠し玉があったりする。 […]