2014 アメリカ
監督 ミカエル・ハフストローム
脚本 マイルズ・チャップマン、アーネル・ジェスコ
まあ正直いいますと、それほど期待してはいなかったんです。
スタローンとシュワルツェネッガーが顔をそろえた、ってだけで内容がともなっていなくても、それなりの興行収入は期待できるでしょうし。
あちこちで言われてますが最近のスタローンは往年のアクション俳優再生工場現場主任って感じですから、おそらく今作も、エクスペンダブルズ風のセルフパロディも入り混じった、まずスターありき、の内容なのではないか、と勝手に想像していたんです。
が、 これが違った。
思いのほかシリアスでちゃんと作られててびっくり。
なんだよ、全部腕力で解決じゃないのかよ、という部分で逆に不満がくすぶったりもするかもしれませんが、2大スターによりかからなくてもそこそこ見れる内容になってる、というのは素直に感心させられました。
ただですね、よく出来ていれば良く出来ているほど私はスタローンとシュワルツェネッガーの役柄に違和感を感じた、というのはあったんです。
脱獄のプロ、というには年がとりすぎてるだろう、スタローン、と。
100歩譲って、シュワルツェネッガーは監獄のボスでもいいけど、そこに挑む役柄としてはやっぱりもう少し若い人のほうが作品が締まったように思います。
私はそれが最後まで気持ち悪かったんで、どうしても楽しみきれなかったんですが、そこをスルーできる人なら満足のいく1本になるだろう、と思います。
まあ、この年齢でますます意気軒昂、新作目白押し、ということだけでも凄いことだ、とは思うんですが。
とりあえずファンは文句なしでしょうね。
それは確か。