火の山

1972~79年初出 手塚治虫

表題作「火の山」を中心に4編の短編を収録した1冊。

時代劇からサイコキラーなサスペンスまで、多彩な内容ですが、それほど完成度の高いものはなし。

表題作も昭和新山とその観測者三松氏の物語、という題材の珍しさが目を引くだけで、いまひとつ何が描きたかったのかよくわからない感じです。

特に、何の希望も持てないこのエンディング、一体どういうことなのか、と思う。

実話に忠実な伝記、ってことなんでしょうけど。

ファン向けでしょうね。

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