アバンチュール21

1970年初出 手塚治虫

初期の名作「地底国の怪人」のセルフリメイク。

何とか時代にそぐうようにもっともらしくあれこれ装飾、改変がなされてますが、地底探検、というプロット自体が焼き直すにはまだ早すぎたような気もします。

もちろんオリジナルよりあらゆる面でグレードアップしてるのは確かなんですが、この作品の最大の読みどころはやはり耳男の異形であるが故の悲劇で、そこは全く変わってないんですね。

なのでオリジナルを読んでいる人はあえてこちらを読む必要はないかも。

やはりどうしても荒唐無稽な印象はつきまとうか、という気もします。

リメイクすることでなにか足りなかったものが足されたのか?というと、そうでもないんですよね。

地底にこだわらぬ方が良かったような。

例えば宇宙でも同じ事はできた、と思うのですが先生どうでしょうか。

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