1969年初出 手塚治虫
主に少年チャンピオンに連載されたSF/ホラータッチの短編を集めたもの。
先生はあとがきで、出来に差がなく一定のレベルを保持した連作短編集と仰ってるますが、個人的にはそうとは思えない、と言うのが正直なところだったりします。
最後の短編「クレーターの男」の無常観が唯一読み応えがあったか、と思いますが、それ以外は全体的に低調。
このあたり、描き手と読み手の感覚はやっぱり違うのかなあ、と思ったりしますね。
もっと優れた短編をたくさん描いておられます、先生は。
オススメと言い難いシリーズですね。
なんか全体的に暗い、ってのも難点か。