1968~82年初出 手塚治虫
主に青年誌に掲載された短編を集めた一冊。
サスペンス/スリラー系の作品が多いんですが、どれも総じて出来はいいように思います。
この本に収録されているほかの作品とは若干毛並みが違うんですが、「山の彼方の空紅く」が何故か私は昔から好きで、不思議とずーっと記憶に残ってるんですよね。
何がそんなに自分を惹きつけるのかよく分からないんですが、最初の2ページを読んだだけで「ああこりゃ傑作」と勝手に心が断ずる始末。
なんなんだろうなあ、一体。
自分でもよく分からない。
読み応えのある短編集だと思います。