アメリカ 2011
監督 ドリュー・ゴダート
脚本 ドリュー・ゴダート、ジョス・ウェドン
アメリカンホラーの黄金律「阿呆な若者のグループが人里はなれた山荘で乱痴気騒ぎの末、皆殺し」を逆手にとって、あっといわせたのが本作。
いわゆる、定番の導入部をテレビカメラ越しに観察するスーツにネクタイ姿の人たちという絵で惑わせたのは非常に斬新だったと思います。
え、これなんの映画と、混乱させられる感覚が新鮮でした。
結局、若者達を窮地においやった意図はなんだったのか、その真相はいささか少年漫画チックにダークファンタジーなオチだったりもするんですが、まあ、悪くはないです。
なんの冒険もせずに焼きなおしを恥じぬ作品よりはずっといい。
とりあえずシガニーウィーバーをあの役でキャスティングしたのは大正解だった、と思います。
まあ、おもしろいんだけど、最後までついていけるかなあ、と不安だった終盤の展開が、彼女の登場でぐっ、と締まった。
ラスト、風呂敷を広げすぎ、と思わなくもなかったですが、奇抜な発想は光っていたように思います。
従来のホラーを思わぬ角度から錯視してみせた快作でしょうね。