オランダ/イギリス 2011
監督、脚本 トム・シックス
「2」を作ります、という事自体が、何故この題材でそうしようと思った?と聞きたくなる不可解さではあるんですが、とりあえず監督は前作に比べ、かなりアクセルふかしてきたのは確かです。
まさか前作を「あれはどこぞの映像作品で、2からが現実を描いたもの」と設定してくるとは思わなかった。
1はなんだったんだ、といいたくなるような飛ばしっぷりは計算なのか、イレギュラーなのか。
もうね、半端じゃなく気味悪くてグロいです。
ホラーやスプラッターに耐性のない人は確実に気分が悪くなることは確か。
すべての面において格段に厭らしさ、穢さ、俗悪さがスケールアップ。
中でも出色なのは主人公マーティン役のローレンスRハーヴェイでしょうね。
どこからこんな薄気味悪い俳優を探してきたんだ、と私は生理的嫌悪感に震えました。
風俗のお姉さんでさえ土下座して許しを請いそうな風貌かつ佇まい。
元々はコメディアンらしいですけど。
ほんとかよ!と真剣に思う。
マーティンに蹂躙される、というシチュエーションであるからこそこの作品はその卑俗さをさらにワンランク上のものにしたのだと私は思います。
いや、上にするべきなのかどうかわかりませんけど。
怖い、というよりただただ気持ち悪い、なのかもしれませんが、ムカデ人間という形のみにこだわってここまでのものを作り上げてくる執着心は私、嫌いではありません。
なんか嫌だけどどうしても記憶に残っちゃうというのは、それだけのインパクトがあった、ということでしょうし。
再度見たい、とは思いませんが、完結編とアナウンスされてる3を私は多分見ると思います。
そうさせるだけのテンションはあります。
ただ万人にはオススメできませんね、やっぱり。