1988年初出 吉田秋生
筑摩書房
初読時はこれ「吉田秋生はエッセイで自分のことを描いている!」と思い込み、なんてあけすけで大胆な漫画家か、と私は感嘆したんですが、一応創作みたいですね。
一応ね。
本当のところは知りません。
吉田作品に通底するディフォルメのない男性像、恋愛観はエッセイ風であってすら健在ですが、まあそんなに気合い入れて読むようなものでもなくて、肩の力を抜いてどうぞってな感じですかね。
時代がバブル期のど真ん中なので、今読むと色々価値観の違いや風俗の違いなど発見できて楽しいかも知れません。
しかし現在の若い人がこの漫画読んだら、呆れるか、理解できないかのどちらかなのでは?と想像したりもしますね。
今となっては、50代ぐらいのオバサマ方が当時を懐かしむ一冊になっちゃってるかもしれません。
作者の日記風漫画?って、他にはないと思うので、そういう意味ではかなり貴重かもしれませんが。