1981年初出 山田ミネコ
東京三世社

もう恐ろしく長い間、出版社を変え描き続けられているシリーズらしいんですが、まったくそんなことは知らずに手にとった一冊。
えーお手上げです。
私がざっと調べただけでも短編、外伝を含め26タイトルが各出版社から発売されてる。
76年から執筆が始まり、02年に最後のタイトルが発売され、それで完結してるのかどうかすらわからん状態なので、この1冊を読んだだけでなにがどうなってるのか理解できるはずもなく。
栗本薫のグイン・サーガシリーズの途中巻だけ読んだみたいなものですね。
感想の書きようがない。
それでもあえてですよ、筆を進めるとするなら、この1冊に限って言えば正直ベタだ、とは思う。
ぶっちゃけありがちな設定でストーリーだなあ、と。
ただそれも今の感覚で読むからであって、これが70年代から積み上げてきたものを作品背景としているならですよ、まるで見方は変わってくるわけで。
早い話が、少なくとも本作に至るまでに発表されているシリーズぐらいは読んでおけ、という話なんですけど、どれが過去譚にあたるのかわからないし、正直絵柄も含めてあまり好きではないタイプの漫画だったものですから。
こればっかりは好みなんでどうしようもない。
すいません、何も言えません。
単独で発売されているということは、前後を気にしなくても楽しめますよ、ということなんでしょうけど、私にはどうにもその魅力が伝わりづらかった1冊でしたね。
きっとシリーズをすべて追ってる熱心な読者もおられることだろうと思うんで、本書に限ってはそういう方々の書評を参考にしていただきたいと思う次第です。
せめてどこかの出版社がシリーズを全部まとめてくれたら最初から読んでみようか、という気もおこるんですが・・・。