1970年初出 永井豪
朝日ソノラマサンコミックスワイド 全2巻
「旗本退屈男」のパロディか?それともオマージュか?と勘違いしちゃいそうなタイトルですが、内容的にはほぼ無関係。
学生運動をモチーフに、教師と学生の血みどろの殺し合いをマカロニウエスタン風に描いた作品。
ハレンチ学園における「ハレンチ大戦争」の回、高校生(中学生?)版、といったところでしょうか。
前半はただもうひたすらバイオレンスで、殺し屋まがいの先生と権力闘争をくりひろげる学生ゲリラの図式が続くんですが、後半、身堂竜馬の出生の秘密に焦点が当てられ、突然戦いに意味づけがなされます。
あ、ここからどうなるんだろう、ちょっとおもしろくなってきた、って感じだったんですが、さあこれから、と言うところで突然終了。
どうも打ち切りっぽい。
作者がこれ以上描けなくなった、ってことなのかもしれませんが。
わかりません。
それともこの作品もデビルマン連載のため、整理された作品の内のひとつなのかなあ?
ただ永井豪は本作で登場した早乙女門土と身堂竜馬のキャラがお気に入りだったようで、その後の作品にもこの二人はちょくちょく登場します。
結局、それ以上の価値はこの作品には見出せない、というのが正直なところでしょうか。
続いていたらどうなったんだろう、とあれこれ想像してみたりはするんですが、顔見せ以上の何かは現状では見出せないですね。
おなじみの永井キャラに興味のあるファン向け、ですね。