ポランスキーの欲望の館

イタリア/フランス/西ドイツ 1972
監督 ロマン・ポランスキー
脚本 ロマン・ポランスキー、ジェラール・ブラッシュ

ポランスキーの欲望の館

いまだDVD化されておらず(注:2018年、DVD化されました)、現存するVHSも中古で恐ろしい値段がついているポランスキー70年代の艶笑コメディ風の作品ですが、それほどアダルト、と言うわけでもなく、それほど笑える、と言うわけでもありません。

どちらかといえばひたすらシュール。

とりあえず主人公の女性は完全に性格破綻してる、というか、軽く頭おかしいです。

どうもヒッチハイカーっぽいんですが、いくら暴漢に襲われそうになったからって、人ん家に勝手にあがりこんで断りもなしに泊まっちゃったり、食事をしたり、ってありえない、と思うんですね。

しかも出て行くそぶりもないまま親族の食事会に勝手に参加してたり、謎のサングラスの男と意味不明のプレイに興じたり、と、もうわけがわかりません。

同じシチュエーションが繰り返されるシーンは、時間SFにでもするつもりなのか?と勘ぐったりもしたんですが、それも特になにか理由を明示されることのないままエンディング。

そもそもですね、人の家でパジャマ1枚上にはおったまま下着もつけずにうろうろ、って、精神病んでるのか、という話であって。

真面目に見ちゃダメだと思います。

いったいなにをどうしたかったのか、さっぱりわかりませんが、ポランスキーが悪ノリしてる、と言うのだけは伝わってきます。

珍作。

なんかもう整合性無視で滅茶苦茶やりたかったのかもしれませんね。

原題、禁じられた夢の日記、ですし。

あえて高い値段で中古ビデオ購入するほどのものかどうかは微妙。

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