2013 アメリカ
監督 ジェームズ・マンゴールド
脚本 マーク・ボンバック スコット・フランク
「Xメン」シリーズのスピンオフみたいなもの?と思って見始めたんですが、なかなかの怪作でした。
やっぱりアメリカ人にとっての日本のイメージって、21世紀になってもこんな感じなんだなあ、と思うとひたすら脱力です。
実際に日本でロケやったらしいんですが、なんかね、小道具とか微妙に中国が混ざってる、というか。
日本であって日本じゃないんですね。
まあ、忍者が大企業の社長を主君と仰ぎ暗躍する、という時点で、いったいどの時代のファンタジーなんだ、という話であったりはするわけですが。
またヒュージャックマンがおそろしく日本の風景に合わない。
海沿いの町を散歩するウルヴァリンのショットを見てると、江戸時代、船が難破して港に命からがら流れ着いた宣教師かお前は、と思ったりもしました。
このそぐわなさ、尋常じゃないように思います。
なにがここまでヒュージャックマンを風景から浮いて見せているのか、その原因はさっぱりわからないんですが、とりあえずXメンとかミュータントとかいう世界の話では全然ないように私には思えました。
真田広之の安い扱いにも涙。
まだまだアメリカ人にとって日本ってオリエンタルミステリな国のままなんだなあ、とそれだけが確認できた作品でした。
結局私には制作陣がなにをやりたかったのかよくわからなかったんですけど、あちこちつっこみながらみたら楽しいかもしれません。