キングスマン

イギリス 2014
監督 マシュー・ボーン
原作 マーク・ミラー、デイヴ・ギボンズ

うーん、悪い意味で漫画的。

しかも少年漫画。

古き良きスパイ映画に対するオマージュであり、リブートだから、と無理矢理自分を納得させることも不可能ではないんですが、だとしても、ひっかかるところがたくさんありすぎて素直に楽しめない、というのが正直なところでしょうか。

やっぱり一番おさえておかなくてはいけなかったのは紳士たるスパイの「紳士」の部分だったと思うんです。

キングスマンはオーダーメイド仕立てのスーツを着こなす英国紳士たれ、と言うのであれば、その英国紳士こそがいったいどういうものであるのかを、こだわりと精神性でもって丁寧に描写していただきたかった。

それがあってこそ派手な立ち回りを演じるスパイとの二面性が際立った、と思うんですね。

早い話が落差がない。

普段とスパイ時の落差があってこそ、スーツ姿で戦うキングスマンの特殊性も絵になった、と思うわけです。

スパイキッズとか、あの手のファミリー向け、と考えるべきなのかなあ、なんて考えたりもしたんです。

でもそれにしちゃあどぎつい殺戮シーンや悪ふざけ、中途半端に下品なトークがあったりする。

凄絶な訓練をこなしたとも思えぬ主人公エグジーがあっという間に無敵になっちゃうのもどうなんだ、って感じでしたし。

またエグジー、恐ろしくスーツが似合わなくて。

なにも眼鏡まで真似しなくていいだろうって。

どう見ても喜劇役者にしか見えない。

その手のセンスのなさは敵役のサミュエル・L・ジャクソンの妙なファッションにも言えていて、エマニュエル坊やかよ、って私は思わずつっこんだ。

いちいち「これが映画だったら」とセリフで防衛線をはるのも興ざめ。

私にとってこの作品は香港カンフー映画と限りなく近かったですね。

どんなアクションを見せてくれるのか、そこにしか興味を持てない、という。

色んな小道具が出てくるのは楽しかったですが、それは別に本家007でもいいわけですし・・・・って、あーやっぱり私はこの作品評価できないですね。

すまぬ。

2014年カテゴリの最新記事