1956~61年初出 手塚治虫
主に当時の少年サンデーや冒険王に掲載された短編を集めたものですが、これが意外によくできていてビックリ。
特に講談社全集版1巻に収録された短編はどれもSFマインドにあふれていてストーリーにフックがあり、発表年代や掲載誌を考えると驚きの完成度だと思います。
特に「2から2を消せば2」「最後は君だ」「宇宙からのSOS」等、素晴らしいと思う。
不思議なのは2巻で、これタイトルとは裏腹にSFは一作もなし。
1巻が「SF」で2巻が「ミックス」ってことなのでしょうか?
好みの問題なのかも知れませんが、2巻だけ妙に古くさく感じられました。
個人的には1巻のみ、思わぬ収穫でしたね。