アメリカ 2014
企画、製作総指揮、監督、原作、脚本 ギレルモ・デル・トロ
1~2巻(全7巻)
チャック・ホーガンとの共著による原作小説まで存在する、デル・トロ制作のテレビシリーズ。
海外ドラマはあまり見ないんですが、一人の映画監督がここまでなにもかもに関わってるテレビドラマも珍しいので、食指をそそられ視聴。
それがデル・トロときてはなおのこと。
きっちり作ってあるなあ、というのは実感できたんです。
テレビドラマならではの長尺な構成を思う存分利用して、やりたいことを全部ぶちこんだのであろうことはしっかり伝わってくる。
ただですね、徐々に物語の真相が明らかになってくるにつれてですね、半端じゃない既視感もどんどん増幅されてきまして。
そもそもオープニングのシーンからして最近見た清水崇の7500と恐ろしく酷似してるんですね。
認知度から考えて偶然かぶっただけなんでしょうけど、要はたやすくかぶっちゃうほど新鮮味にかける部分があるのは否めない、とも捉えられるわけで。
その後のシナリオ構成もわかりやすすぎるぐらい、感染パニックものの王道を行く展開。
早い話が吸血鬼ネタでゾンビもの的な局地的サバイバルドラマを描きたかったんだと思うんですが、やっぱり「ウォーキング・デッド」もあれば似たような不条理系スリラーもそれこそはいて捨てるほど存在しているのが実状ですし。
この作品ならではの独自性はやはり希薄だ、と言わざるをえない。
吸血鬼の吸血器官がブレイド2と酷似しているのは遊び心なのかもしれませんけどね。
うーん、4話まで見て頓挫。
おもしろくないわけじゃないんですが、これまで見てきたあれやこれやが邪魔をしてどうにも素直に興奮させてくれない。
期待しすぎたのかもしれません。
とりあえず安っぽさは感じなかった、とだけ付け加えておきます。