イントゥ・ザ・ウッズ

アメリカ 2014
監督 ロブ・マーシャル
原作 スティーブン・ソンドハイム、ジェームズ・ラパイン

グリム童話に登場する有名なお話のキャラクター達の「ハッピーエンドのその後」を描いたミュージカルの映画化。

今でもシンデレラとか、臆面もなく映画化するディズニーがこれをやった、ということを評価すべきなのかもしれませんが、何が辛いって、私はとにかく歌が辛かった。

いや、ミュージカル映画だって知らなかったんです。

ダメなんです、ミュージカル。

突然歌い出されると私の場合、そこで緊張感が途切れちゃうんです。

オリジナルのパロディ的な内容にしては毒が足りない、というのもあった。

グリム童話を底本にしたアレンジって、一時期日本でも流行ったじゃないですか。

その頃結構あれこれ見たり、読んだりしたものですから、どうしてもこの程度のひねり具合じゃ物足りない、と思えてしまう。

やっぱりね、シンデレラでありラプンツェルであり、赤ずきんちゃんのこの作品における人物像、役割って、それぞれのストーリーラインに沿った掘り下げ方ではないんですよね。

もしこうだったら少しは意外性があるかも?!程度なんです。

だから一堂に会したことでなにかが変わったわけでもないですし、童話の意味合いが別のものになったわけでもない。

要はコメディとしてもドラマとしても軽いんです。

その軽さこそがヒットの要因になったのかもしれませんが。

私にとっては記憶に残らない作品ですね。

唯一面白かったのは赤ずきんちゃんがパンを無造作に盗みまくるシーン。

それ、冒頭のシーンじゃないか、という。

つまり、そこから以降はダメだった、ということなんです、すいません。

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