2024 アメリカ
監督 ジョージ・ノルフィ
脚本 ジョン・グレン、ジェイコブ・ローマン、ケニー・グレン

リーパー、図体でかい割には、すげえ勢いで斜面駆け上ってきて怖い
リーパーと呼ばれる謎のモンスターの出現により、2500メートル以上の高地へと追いやられた人類を描くSFサバイバルアクション。
やってることはクワイエット・プレイス(2018)やバード・ボックス(2018)とさほどかわらなくて、いわゆる「人類に天敵が現れたら」のパターンだと思うんです。
独特だったのはルール作りですかね。
聴覚や視覚を題材にした近作とは違い、本作では「高さ」をレギュレーションとした。
しかもこれが「なんでわかるんだ、お前は」ってなレベルできっちり2500メートルを死守する。
2500メートルを超えると、一歩たりとも侵入しないんですね、モンスター。
いやいやいや、それ、あまりにも忠実すぎるだろ、おかしくね?と最初私は思ったんですけど、実はこの違和感こそがエンディングへと向けた前フリになってて。
とりあえず、序盤で投げ出さずに最後まで見てください。
「そういうことだったのか!」と思わず膝を打つことは間違いなし。
ぶっちゃけね、私は「どうせモンスターの正体はあいまいなままなんでしょ?最近はどれももそんな感じだし」なんて思ってたんですが、違った。
しっかりとモンスターの正体に言及してた。
しかもこれがさらなる謎を呼ぶ種明かしになってて。
やばい、これ、下手したらサーガになるぞ、三部作ぐらい余裕で行くぞ、などと一人あたふた。
ま、好みはあるんでしょうけどね、ここ最近のサバイバル系の中じゃあ、一番想像力を掻き立てられるSFマインド豊かな顛末だったことは間違いない。
このオチを用意してたことだけで、余裕でアベレージ越えだと思いましたね、私は。
正直、ストーリーの大半を占める「病気の息子のために、2500メートルのラインを超えて下界へ薬を調達しにいく」シナリオ進行は可もなく不可もなく、って感じでして。
それなりにスリルがあって、それなりに主人公と研究者ニーナのドラマは見応えがあるんですが、ひどく心揺さぶられるわけでもないし、それ、都合よすぎるだろ!と思える部分もあって。
特に相棒ケイティの扱いがひどくて。
なんで登場させたのか、意味わからん、とマジで思った。
決してつまらん、ってわけじゃないんですけどね。
私にとっては最後のオチですべての評価が一気に上向いた一作、ですね。
あと、ニーナ役のモリーナ・バッカリンがクソかっこいいです。
役柄がはまってる気がしましたね。
あんまりお金かかってないのにリーパーの爆破シーンとか、割と凝ってるのも好印象。
日本じゃそれほど評価高くないみたいですが、私は続編出たら絶対見ますね。
この手の映画が好きな方々の期待は裏切らない一作だと思います。
ねじレート 83/100

