ゴーン・ガール

アメリカ 2014
監督 デヴィッド・フィンチャー
原作 ギリアン・フリン

ゴーン・ガール

なにこれ、知識人階級のすてきなラブアフェアを描いてるわけ?セリフの意味がよくわからねえ、と思ってたら、どんどんストーリーは下世話にやさぐれていって、最終的に見終わって思ったのはサイコサスペンスかよ!でした。

さてこれが現代アメリカの悩める夫婦像を如実に反映したものなのかどうかはよくわかりません。

ただ、事件によって翻弄される主人公や近親者、またそれを報道するマスコミのあり方と、偶像に一方的なシンパシーを抱く大衆世論の恐ろしさは見事に描写されているように思いました。

真相がどうであるかより、印象操作によってその罪の重さが決まってしまう恐ろしさは真に迫ってリアルで、アメリカ怖ええ、とあらためて思わされましたね。

アメリカだけの話ではないのかもしれませんが。

オチに抵触してしまいそうなので非常に書きにくいんですが、はたしてこれはニックがクソなのか、それともエイミーがクソなのか、それともこれが実像である、と語りかけているのか、テーマは薄ら寒く根深いです。

強烈などんでん返しがあるわけではありませんが、まさかこう締めるとは思わなかった、というのはありましたね。

1級品のスリラーであることは間違いないです。

怖いです色々。

何が怖いかは詳しく書けません。 

結婚は墓場、と言う人がますます増えるような気がしなくもありません。

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