カナダ/フランス/アメリカ 2015
監督 ジョン・カサー
脚本 ブラッド・マーマン

まあ、良くも悪くも典型的な西部劇です。
南北戦争で名を挙げた凄腕ガンマンな主人公が、過去を悔いて銃を捨て、故郷へ帰るも、故郷では悪党どもがのさばっており、苦渋の思いで再び銃を手に・・・ってな内容なんですが、似たような作品はそれこそもう、具体的にどれ、って言えないほど大量にあるように思うんですね。
はっきり言ってシナリオに新鮮味は皆無です。
オチもほぼ予想通り。
ま、言うなれば、よくある日本のテレビ時代劇みたいなもの、と考えればちょうどいいかと。
決められた「型」を見る側の期待通りなぞってくれるのを楽しむべき作品、とでもいいますか。
物語性になにかを期待しちゃいけないのは間違いない。
格別映像が凝ってたり、演出が秀でてるわけでもないですしね。
で、そういう感じで腹をくくらざるを得ない状況に追い込まれるとですね、もう興味をもてる部分って、限られてくるわけで。
この作品の場合だと、サザーランド親子の共演でしょうか。
まさか本当の親子が、作中でも親子役で出てるとは思ってなかったんで、そこに驚かされた、と言うのはありました。
制作側もそれを一番の推しとして、作品の売りにしたかったんでしょうね、きっと。
しかしやりにくくないのかなあ、本当の親子同士で・・演技論で揉めたりしないのかなあ・・・なんて、あれこれ色々考えながら見る分にはとりあえず退屈しないと思います。
それにしてもキーファー・サザーランドは何をやってもジャック・バウワーに見えてしまいますね。
なんかもう刷り込まれちゃってるな、私の場合。
恐ろしくテンガロンハットなガンマンの佇まいが似合わない。
かなりの熱演ではあるんですけどね。
あと気になったのはデミ・ムーア。
この人は本当によくない年のとり方してる、と痛感した。
一応ヒロイン役なんですけど、首周りの皺とつるっとした顔面のギャップが怖くて仕方なかった。
スター映画、でいいと思います。
若い人が全然出てないスター映画ではありますが。
酒飲みながら見る、ぐらいでちょうど。
私はドナルド・サザーランドが大好きなんで彼を見れただけで良し、といったところですかね。
ビデオスルーも仕方ないかな、と思わせる1本でしたね。
あ、そうそう「紳士のデイヴ」役を演じた人がやたらかっこよかったんですけど、誰なんですかねあの役者さん。
調べても誰なのかわからん。
あーそれにしてもこういう映画って、ほんと書くことないなあ。