アメリカ 2008
監督 ギレルモ・デル・トロ
原作 マイク・ミニョーラ
2004年に公開されたヘルボーイの続編。
普通におもしろいです。
私がいいなあ、と思ったのは前作にも増して異形の世界が存分にフィルムにおさめられてることですかね。
「禁断の惑星」にでも登場してきそうな新キャラ、ヨハン・クラウスも動きがコミカルで楽しいんですが、エルフだのトロールだのロード・オブ・ザ・リングかよ、と言いたくなるような、この世界あらざる住人がわんさかでてくるのも胸おどる。
今になって、なぜデルトロがホビットの監督に企画当初抜擢されたのか、よくわかりますね。
特にトロールの市に潜入するシーンは出色の出来だと思います。
もはや良質のファンタジーの領域。
終盤、アイルランドの廃墟の町で黄金軍団と遭遇するクライマックスも気味悪いやら、巨大な虫みたいだわで、迫力満点。
なんだかもうアメコミの区分を逸脱して別物になっちゃってるような気もしますが、ああ、人知れずこういうのが闇にまぎれて跋扈してるんだよ、きっと、と信じたくなるような創造性はさすがの一言ですね。
実にデルトロらしい、と思う。
ま、マイク・ミニョーラのデザインが優れてた、ってことなのかもしれないですけど。
余談ですが街に出現した巨大な森の精霊が巨神兵に見えたのは私だけ?
いやー好きですね、こういう映画。
いい意味で単純に楽しめる一作だと思います。
3、作って欲しいなあ。