2024 アメリカ
監督 デビッド・ゼルナー、ネイサン・ゼルナー
脚本 デビッド・ゼルナー

サスカッチってビッグフットのことらしい、まずはそこから
謎の類人猿の、森の中での暮らしぶりをドキュメンタリータッチで追った異色の一作。
とりあえず、人間は一切出てこないです。
ついでに言っちゃうならセリフもない。
そりゃ登場人物が謎の類人猿なんだから流暢にしゃべられても困る、って話で。
どうなんだろ、私は人類の近縁種(チンパンジーとかゴリラとか)の生態に詳しくないから断言はできないんだけど、彼らの生活に密着したらこんな感じなんじゃないかな、と思ったり。
ただサスカッチ(謎の類人猿)の知能は、人類よりも低いがチンパンジーあたりよりは高い、って感じに設定されてて、それが彼らの集団生活をどこかユーモラスに見せていたりはする。
ま、徹底して品はないですけどね。
あたりまえか、猿なんだし。
で、この作品最大の面倒くささは「サスカッチの生態をでっち上げた映画が面白いのか?」って聞かれて「どうなんだろ?」としか答えようがない点にあると思うんですよね。
まあ、人それぞれなんでしょうけど、猿の日常とかね、どうでもよかったりするわけですよ、私は。
猿とか、舞台で芸してナンボ、と思ってたりしますし。
また、人間に近い姿形なことが、近親憎悪な感情を抱かせたりもするわけで。
どうせ架空の生き物の生態を追うならね、アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022)に出てくるトゥルクンみたいに「居そうで居ない異形の存在」を創造してほしかったりするんであって。
例えば『見た目は猿だが知能は人類以上、なのに文字文化を持たない』とかね。
それだとサスカッチの集団生活も俄然、興味深くなってくる。
いくらユーモラスだからってね、猿もどきの原始生活を約1時間半も楽しめないですよ、実際のところ。
後から調べたところによると、監督は滅びゆくビッグフットの黄昏な日々を描写したかったらしいんですが、それを知ったところで「なるほど、そうだったのか!」とならないのが辛いところで。
ビッグフットって、みなさん、馴染みあります?
申し訳ないけど私はあんまり興味ない。
雪男の親戚みたいなUMAでしょ?みたいな認識しかない。
つまりは、そもそもの素材がアジア向きじゃない、ってことなんだと私は思うんですね。
まずは北米に住む人たちのビッグフットへの愛着から理解してやらないといけないわけだから。
前知識もなしにそれは無理だろう、って。
一応、ラストシーンはそれなりに気が利いてたりします。
くすっと笑っちゃうというかね。
けどそこに至るまでがもう、倍速で問題ないんじゃないか?みたいなね。
うーん、私はちょっと肌に合わなかったですね。
どうせ人間でてこないならもっと創造性あふるる過激な挑戦をしてほしかったところ。
ちなみに中盤ぐらいまで私はこの映画、太古の物語なんだとずっと勘違いしてた。
そのうちネアンデルタールとか登場するのかな、って。
登場しねえし。
ま、良いのか悪いのか記憶には残りますね、猿の惑星以外の猿映画、ってことで。
ねじレート 50/100

