ウルフマン

2025 アメリカ
監督 リー・ワネル
脚本 リー・ワネル、コーベット・タック

1941年に公開された「狼男」のリブート。

同じくリー・ワネルが以前に監督した透明人間(2020)が大当たりしたんで、今回もいけるだろう、と踏んでの今更な狼男ネタなんでしょうけど、ま、結論から言っちゃうならやばいぐらい見事にスベりたおしてましたね、残念ながら。

えっ、ほんとにリー・ワネル?と再度確認したぐらいだから、私。

勝手に見間違えただけで、ワー・リネルになってねえか?って。

似た名前の別人だったとか(例えばジョシュ・ハートネットとジョシュ・バーネットみたいな案配で)。

えーと、リー・ワネルに間違いなかったわけだけれども。

うーん、どうしたんだろうねえ、彼の仕事とは思えんぐらい創意も工夫も見当たらなかったですね。

最大の失敗は、狼男の正体はおそらく未知の感染症、と定義づけたことでしょうね。

現代においては、犬神憑きや狐憑きの正体が精神病だったとか、狂犬病だったとか言われてるように、もっともらしい解釈で狼男のイメージを刷新したかったんでしょうけど、感染症だと考えること自体が80年代~90年代の手口であって、オカルトの切り口としてなんら目新しくはないんであって。

古い話で恐縮ですが、私はストーリー追ってて手塚治虫のきりひと賛歌(1970)を思い出したりしました。

つまりはそれぐらい古びたアイディアだということ。

もうねえ、簡単につっこめちゃうわけですよ、2025年に至るまで「感染症」であることがわからなかったはずがねえじゃねえか、って。

これがアフリカ奥地の、外部と接触することを拒む土着部族のみに発現する風土病とかだったらまだわかりますよ、いかに広大だとはいえね、アメリカでそんなことありうる?って話で。

シナリオ展開も凡庸。

か弱き妻と娘が、田舎の一軒家で、助けを求める手段を絶たれて狼男に襲われる、って、いうなればホラー映画、スラッシャー映画の典型ですしね。

今回の場合、登場人物の関係性からしてシャイニング(1980)の下位互換と言ってもかまわないかもしれない。

またエンディングがねえ、救いがないのはいいんだけど(よくはねえか)、これはこれでデビッド・クローネンバーグの某作品に似てたりもしてね。

そこかしこに既視感ちりばめてどうする、って。

狼男が現れるまでの「何が起こるのかわからない恐怖感」と、狼男に変貌した男の見る世界を「別視点で映像化したアイディア」は良かったと思います。

それぐらいかな。

とりあえず、今回はもういいんで、次、また頑張ってください、監督。

やれる奴だと信じてるんで、私。

うん、転ぶこともあるよ、そりゃ。

なんで慰めてんだ、俺。

ねじレート 45/100

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