2025 アメリカ
監督、脚本 ドリュー・ハンコック

白眼が怖いって
ネタバレに敏感な人は今すぐこのページを閉じてください。
一応ね、『ネタバレなし』を標榜してる当ブログではありますが、この映画に関しては、いつもの調子で感想書き連ねてると、数キロ離れた場所からかゆい場所をさわさわ撫でるような文章になっちゃうんで。
結末まで書くような野暮なことはしませんが、今回は前フリに関してのみ、全部ネタバレします。
あまりに遠すぎてピンぼけみたいな内容になっても意味ないと思うし、そもそも勘の鋭い人はフライヤー見た時点でなんとなく勘づくと思うんですよね。
なんとなくエクス・マキナ(2015)を思い出した人、はい、正解。
フライヤーのカットも良くないと言えば良くないんですが、白眼→アンドロイドなんじゃねえの?と、識者ならずともそれなりにSFへ慣れ親しんでる人なら想像できるはずで。
多くの創作においては、往々にして人間そっくりのアンドロイド(ヒューマノイドでも何でもいいけど)が電源オフになった時の合図として白眼が用いられてきましたから。
むしろ当作が、本当に白眼を電源オフの状態であるとしていたことに、私なんざ「ひねりがなさすぎるだろ!」と思ったぐらいで。
で、そのひねりのなさみたいなものは、白眼以外にも顕著で。
そもそもね、アンドロイドの暴走とか、何度やりゃあ気が済むんだ、って話でね。
いや、暴走してるんですよ、アンドロイドが、相も変わらず。
なんか自我みたいなものさえありそう、というパターンも同じ。
もう使いまわされたテーマ過ぎて元の味さえ思い出せんわ、みたいな状態だったりするわけですよ。
あー、ミーガン(2023)が当たったから、これもいけるだろ、と思っちゃたんだろうなあ、って。
ま、この手の人間に従順なアンドロイドが、多くは恋人役として単身者にレンタルされる(購入される)時代のお話、という基本設定はそれなりに興味深かったです。
自分が持ってるスマホでアンドロイドの能力値を設定できたりするんですね。
そこは時代を先読みしてる、と思った。
ただ、前述したように主筋が陳腐すぎるのと、そもそもアンドロイドのAIにパーソナリティ(感情、人格)はあるのか?および、禁忌を自発的に破ることができる物騒な代物がなんで汎用化されてるのか?等、色々ルールがあいまいなんで、ストーリーが進めば進むほど、どんどん冷めてくるんですよね。
都合よく展開しすぎ、とでもいいますか。
この手のSFがやりたいんだったら、まずは基礎設計をきちんとするべきだった、と思います。
ありていに言うなら、大事な部分が雑。
ま、ドラマは悪くなかったんで、次は非SFでチャレンジしてみればどうか、と思います。
あと、欲を言うなら主演のソフィー・サッチャーにどこか非人間的な演技を加味してほしかったところですかね。
小さな違和感があるぐらいが多分ちょうどいいと思うんです。
人間とほぼ同じにしたかったのはわかりますけどね。
ねじレート 62/100

