オランダ/イギリス 2009
監督、脚本 トム・シックス
もうタイトルが全部言っちゃってるじゃないか、というのはやっぱりありますよね。
後はどう「ムカデ人間」の絵を形にしてくれるのか、どう「ムカデ人間」を衝撃でもって演出してくれるのか、にしか興味を注げないわけですが、 まず見てて思ったのが今時マッドサイエンティストってどうなんだ?という点ですね。
キャラ的に60年代以前、と言ってもいいかと思いますし。
シナリオもありがちなホラーのパターンを踏襲してますし。
結局、人を繋いでみたかったのが博士ではなく、監督だった、と言うのが透けて見える時点でダメだよなあ、と私は思ったりします。
せめてムカデ人間がですね、ゴキブリのようにすばやく動くとか、アクロバティックな動きをするとかですね、視覚的ななにかがあれば、この監督ほんと狂ってる、と賞賛することもやぶさかではなかったんですが、この有様だとアイディア一発勝負でただグロいだけ、とのそしりも免れないように思います。
一発芸ですね。
観客は苦笑いするしかない、という。