1978年初出 水木しげる
東京三世社
えー鬼太郎がSF?と非常に食指を動かされるものはあったんです。
だって鬼太郎とSFって、水と油だと思いますし。
なんつってもサイエンスフィクションなわけですし。
鬼太郎の存在自体がある意味SFとは対極なわけですし。
いや、鬼太郎こそが突き詰めればSFだよ、とおっしゃる諸兄もおられるんでしょうが、私が思うにSFって、やっぱりロジックだと思うんですよ。
鬼太郎にSFなロジックはないだろう、と思えるだけに、一体内容はどうなってるんだろう、と期待するものはかなりありました。
結果。
いつもの鬼太郎でございました。
水木先生~、宇宙人出しとけばSFってわけじゃないと思うんです、私。
これまたいつもの定番のパターン、と思って読むのが正解かと。
第一話タイムマシンは若干毛色が違っておもしろかったですけど、他がね・・・うーん。
そもそも足をかける位置からして間違ってるんじゃないかと思う次第でございます。