Mr.ノーバディ2

アメリカ 2025
監督 ティモ・ジャヤント
脚本 デレク・コルスタッド、アーロン・ラビン

組織の元会計士(特殊工作員)だったおじさんのブチギレを描いてスマッシュヒットを飛ばした前作の続編。

0年代のリーアム・ニーソン以降、雨後の筍のように次々と類似作が発表されたものだから、今更この手の「怒らせたらダメな元〇〇」がうけたこと自体が当時は意外だったりしたわけですが、順調に続編が発表された、ってのがこれまたすごいなあ、って。

だって主演のボブ・オデンカーク、もう60歳こえてるんですよ?

そりゃリーアム・ニーソンも60歳超えてアクション映画撮ってたけどさ、当たったアクション映画に限ってみんな役者が還暦前後って(キアヌ・リーブス含む)、どういう理屈なんだ、って思いますよね。

普通に考えて動けるわけないものを編集なり(VFX?)、撮影テクニックでごまかしてるわけだから、観客はもうリアルよりキャラクターを求めてるのかもしれないなあ、なんて思ったり。

何でもできちゃう時代ですしね。

そういう意味では主演のボブ・オデンカーク演じるハッチ・マンセルは確かにキャラ的に突出していたかもしれない。

ある種、壊れてますからね、ハッチ・マンセル。

静かに暮らすことを望みながら、何かの瞬間にスイッチはいっちゃって後先考えず手が出ちゃう、ってもう病院でカウンセリング受けなさいって話ですからね。

そんな性格破綻者を、巻き込まれ型転落映画風に面白おかしく描いたのがこの作品の強み、と言っていいと思います。

なんだろ、ジョン・マクレーン(ダイ・ハード)調の悲哀が度を超えてるというか。

絶対、現実はそうならない、と言い切れるほどに『最悪のチョイスが常』ってのがね、なんか制作陣の悪ノリが透けて見えて、笑えてきちゃうんですよね。

ま、正直、やってることは前作とさほど変わってません。

ほんとにもうこの人は、家族旅行ですらこのざまなのか、とあきれてしまうほどにハッチの行動に歯どめが効いてなくて前作観た人なら「またやってる」とほほえましく受け取れること間違いないでしょう。

しかも今回は敵の親玉がなんとシャロン・ストーン。

全く知らなかったもんだからマジで驚きました。

あれ、この人、もしかして・・・と思ってクレジット見たら本人だった、という。

またシャロンがハッチ同様、ぶっ壊れた女ボス、レンディーナのキャラを上手に演じてて。

ハッチを食いかねん勢いでしたからね。

おかしな家族愛というか夫婦愛みたいなドラマをさりげなく織り込んだのも巧みだったと思います。

ハッチのとこは結局家族ぐるみで壊れとんのかーい!みたいな(真面目に感動してる人がいたらごめん)。

唯一、私が気になったのは、ボブのアクションに以前ほどのキレが感じられない&それほど無双してない展開だったんですが、これは多分監督の交代劇を経て撮り方が変わったせいなんだろうなあ、と思います。

イリヤ・ナイシュラー(前作の監督)ほど生々しくないんですよね。

どちらがいいかは観る人次第なのかもしれませんが。

どうあれ、アクションコメディとしては秀逸だったと思います。

大傑作、ってわけではないけどうまくやれば安定の金太郎飴的シリーズになりそう。

またやってる、ってついほくそ笑んでしまう続編だったと思いますね。

ねじレート 75/100

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