2025 アメリカ
監督、脚本 ジェラルド・ジョンストン

それ、ターミネーター2やないかい!(ミルクボーイの漫才風に)
アメリカ本国における予想外の不振で日本公開が見送られ、DVDスルーとなったミーガンの続編。
私は前作をさほど評価してなくて、スマッシュヒットを飛ばしたこと自体が色んな要因が重なった上での偶然の産物だと思っているので、続編に期待するものはなにもなかったんですが(そもそも見る気がなかった)、本国でコケて日本でも賛否両論となると、なにやら興味の虫がむくむくと頭をもたげてきた次第でして。
いったい、どんなしくじり(もしくはその逆)をやらかしたんだろう、と。
普通に面白い、と言ってる人も結構いたりするんですよね。
こりゃ、見るしかねえかな、って。
でまあ、今回、怖いもの見たさ的に手に取ったわけなんですけど、えー、結論から言ってしまうなら、賛否両論なのにつくづく納得、といったところですかね。
おそらく世間(ファン)が期待してたのって、ミーガンのさらなる凶悪化、狡猾化だったと思うんです。
ずる賢さも、凶暴性もパワーアップ、みたいな続編作ってくれるに違いない!みたいな。
ところが制作側は何を勘違いしたのか、ミーガンをベビーフェイスへとターンさせてしまった。
いやいや誰がT-1000(古い話ですまん)登場させろと言った、ってな話でね。
そうなんです、これターミネーター(1984)からターミネーター2(1991)におけるシュワルツェネッガーのポジション逆転と全く同じ轍を踏んでるんですよね。
まあ、気持ちはわかる。
ミーガンがアイコンとして予想外に人気出たんで、キャラさえ活かせればもっと多様なストーリー展開もできるはず、と踏んだんでしょう。
でもこれねえ、微妙なところだとは思うんですが、ミーガンって、そのキャラクターが愛されたんではなくてね、単にSNSに面白がられた(主にミーガンダンスが)だけだと思うんですね、私は。
「かわいい容姿のキリングマシーンが変なダンス踊ってておかしな愛嬌がある」単にそれだけ。
ミーガンそのものに興味持った人って、どっちかと言えばあんまり多くないと思うんですよ。
だって自立型AIロボットとして、何ら特徴的でも個性的でもないわけですから。
似た感じで比較するなら、銃夢のガリィや攻殻機動隊の草薙素子の方がよっぽど個性際立ってますからね(厳密にいうなら両者ともAIではないが、大多数の視聴者はそんな細かいところまで気にしてない)。
踏み込むべきアクセルを間違えた、その一言ですね。
ただね、作品そのものの出来は決して悪くない、と思うんです。
相変わらずアリソン・ウィリアムズは役柄にマッチしてない、と思いましたが、脚本はちゃんと練られてるし、ユーモアあり感動ありの娯楽大作に仕上がってた、と思います。
終盤若干のもたつきはあったものの、眉をひそめるような目立つしくじりはありませんでしたし。
「期待されてなかった」もしくは「コレジャナイ」がすべてだった、ということでしょうね。
前作にさほど思い入れがない身としては、これはこれでいいんじゃないの?と思ったりもしました。
だからと言ってお気に入り、というわけでもないんですけど。
ここまでやって不評、というのはさすがに気の毒ではありますけどね。
ねじレート 72/100
