アンティル・ドーン

2025 アメリカ
監督 デビッド・F・サンドバーグ
脚本 ゲイリー・ドーベルマン、ブレア・バトラー

行方不明になった姉を探して、仲間数人とともに田舎町を訪れたが、手掛かりと思しき屋敷に閉じ込められ、幾度も殺される羽目になるタイムループホラー。

ま、やってることはハッピー・デス・デイ(2017)とほぼ同じです。

「夜明けまでを繰り返す」という点と「死ねる回数には限りがある」という点がハッピー・デス・デイとは違いますが、違うところが作品の強みになってるか?というとそうでもなく。

なんかゲーム性が高いね、ってぼんやり思うぐらい。

もう先に結論から書いてしまいますけど、はっきり言ってハッピー・デス・デイ2部作の方がよほど面白いです。

二番煎じというか、既視感強い。

やぱり一番ダメだったのは何者が彼女たちを捉えていて、殺戮者どもは何を目的としているのか?が最後まではっきりしなかったこと。

おぼろげに推測は出来ますよ、ああ、呪われた土地だったんだね、みたいな感じで。

でもね、私の感覚では『呪いの志向性』がシステマタイズされすぎなんですよね、これだと。

回数制限があって、毎回趣向を変える多様性があって、脱出させまいとする明確な意思があるとか、施策者の計画性がなきゃ絶対無理な話であってね、SAWシリーズのジグソウあたりでも連れてこなきゃ不可能だと思うんですよ。

この世あらざる者がやれる範疇を超えてる。

また、終盤の強行突破が興ざめでねえ。

力押しで何とかなるんなら最初から当たって砕けんかい、ってなもので。

状況をひっくり返すために振り絞ったのが知恵でも工夫でもなく、ただの特攻だったってのがもう、頭が悪いとしか思えなくて。

顛末が80年代~90年代の雑なスター映画みたいでね、出演者に特にスターはいないというのに。

あと気になったのは、襲ってくる異形どもがまるでビデオゲームのキャラみたいだったこと。

水飲んで爆発とか、ただでさえ荒唐無稽なのに、なんで自分から現実味に距離置こうとするかな、と不思議だったんですが、調べてみたらこの作品、プレイステーション用に開発されたゲームが原作だった。

・・・・ああ、なるほど。

解せた。

ま、どうあれ失敗作だと思います。

ゲームだからダメというつもりはないけど、ゲームの世界観を守るために作り物感が増してる段階で実写映画化する大義がどこかへ行っちゃってるように思います。

実際にゲームをプレイした人用の映画かな、と思います。

前知識なしでいきなり踏み込んで「面白かった!」って言える作品じゃないですね。

そう考えるとバイオハザードはやっぱりよくできてたのかな。

作品そのものの質は決して低くはないんですけどね、残念。

ねじレート 55/100

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