アンダーニンジャ

2025 日本
監督、脚本 福田雄一

現代社会で密かに暗躍する、影の忍者組織を描いたアクションコメディ。

原作は花沢健吾の漫画作品で、実写はおろかアニメにもなってる人気作。

ちなみに私は原作漫画を、理由があって途中で放り投げた人なんですけど、原作の持つ飄々とした雰囲気、オフビートな笑いは評価してて。

はて、漫画ならではの独特なノリを映像でどう表現するつもりなんだろう?と。

私がこの作品を手に取ったのはそこに関心があったからに他なりません。

なんせ監督は福田雄一だ。

勇者ヨシヒコは全シーズン見てる人ですからね、私。

さすがにスベる、ってことはないだろう、と思ってたら、ほんとにスベってなくて改めて感心したり。

驚きだったのはびっくりするぐらい原作に忠実だったこと。

小さな改変はもちろんあるんですが、原作漫画読んでる人が違和感を抱くことないよう、設定であったり、見目であったりと、要点を抑えた配慮があるんですね。

というかムロツヨシと佐藤次郎ははまりすぎだろう、って。

外見はともかくとして、クセの強い演技と存在感でナチュラルに漫画のキャラへ寄せてくるのがなんとも凄いな、と。

ムロツヨシなんて全然似てないのに、演じだすと『大野さん』にしか見えなくなってきますからね。

特に主演の山崎賢人との掛け合いなんて、あまりにチープでナンセンスで呆れかえった(褒めてます)。

映画でこれをやるか?って。

山崎賢人、顔隠してますけど肩震わせて笑ってますからね、ほとんどコント状態。

また、セットなのか実在するのかわかんないけど、主人公の住む四畳半のボロアパートが下手なCGみたいに現実感がなくて。

いや、映画だよ、ほんとにこれでいいのって?こっちが心配になってくるほど。

これをOKテイクにする福田雄一の肝っ玉というかルーズさにはほんとあきれ返ります。

一部、真剣に怒る人とか出てきそう。

とりあえず利口だったのは、アクションシーンを工藤哲也に任せたことでしょうね。

できないことはやらない、というあまりにもの潔さが視聴者にどう思われるかは別として、キレッキレのアクションシーンが加わることで作品全体にメリハリが生じたのは間違いないですし。

少なくとも私はこれ、アリだな、と思いましたね、笑いとアクションの二丁拳銃。

あと、ちょっとだけ感心したのは、原作の唐突さをソフトランディングな形で修正し、次への期待を抱かせる形で終局へと持ち込んだこと。

おお、こういうこともできるんだ、と。

今のところ原作は続き読むつもりないんですが、福田雄一がアンダーニンジャ2を撮る、というなら私は多分続き見ますね。

ま、ベタな笑いが充満する荒唐無稽なアクション、と言っちゃえばそれまでなんですけど、私は三谷幸喜より好きですね。

福田監督のファンは裏切られることない、と思います。

ねじレート 72/100

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