アラバスター

アラバスター

1970年初出 手塚治虫

透明人間になり損なった半透明人間を主役にしたダークヒーローものなんですが、悪徳を行使するスリルを上手に描き損なった、ってなところでしょうか。

主人公アラバスターが何を考えているのかいまいちよくわからない、というのはあるんです。

とりあえず敵役である捜査官までナルシストの変態にしちゃあいかんと思うんですよね。

感情移入できるキャラクターが全く出てこない。

先生は、乱歩のような淫靡なロマンを描きたかった、とおっしゃってますが、乱歩はちょっと違う気もします。

単行本化したくなかった、ともおっしゃってます。

だからと言うわけではありませんが、陰惨なだけでどこを楽しんでいいのかわからない、と言うのはありますね、やはり。

熱烈なファン向け。

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