2017初出 下川咲
講談社アフタヌーンKC 1巻(全2巻)
四国の山深い村に引っ越してきた一家を襲う惨劇を描いた伝奇ホラー。
まあ、ある程度予想はしてました。
こんな感じなんじゃないかなあ、って。
そしたら、そんな感じだった。
火葬場のない町に鐘が鳴る時(2014~)とか、意外にも当たりましたから、そういうのを描きたい人にとって今はきっとチャンスでしょうし、類似作が頻出する土壌は整ってた。
それは決して悪いことではないでしょうし、ホラー好きとしてはむしろ望むところですしね。
けどねえ。
便乗してる、とまでは言いませんよ。
問題は既出の作品にない新機軸みたいなものを、全くこの作品から私は感じられない点にあって。
幼馴染が村にはいて、楽しくやれるかな?と思いきや、知られざる因習に全員が縛られれてて気づいたら家族惨殺とか、どこまで鉄板のパターンなんだよ、って話で。
もう、本当に意外性がない。
プロットが貧弱だとしか言いようがない。
画力は高いし、キャラクター作りも上手だと思うんで、もったいないと思うんですが、いかんせん既視感が強すぎる。
残念。
力量は水準以上だと思うので、別の作品で仕切り直しを。