翔んで埼玉

2019 日本
監督 武内英樹
原作 魔夜峰央

翔んで埼玉

ほんっっっとうにバカな映画だなあ、と。

各都道府県の住人がお互い反目し合う、お里自慢に興じるってのはよくある話ですが、それに乗じてフィクションの世界で埼玉をこき下ろす、ってありそうでなかった気がしますね。

ついでに千葉をこき下ろしてるのも笑える。

しかもBL。

ちゃんと魔夜峰央ですよ。

埼玉県人は草でも食ってろ!と言い放ちながらその実しっかりBL。

どうなんでしょうね、これ、埼玉県人の腐女子は拍手喝采、バイブルたる一作と持ち上げられてたりするんでしょうかね。

もうね、瞬発力がすべてというか、小ネタの積み重ねで勝負な映画なんで。

あらすじがどうだとか演出がどうだとか真面目に語るのも野暮ってなものなんでしょうが、どうであれ、笑った時点であなたの負け。

私も白旗をあげた。

だって川をはさんであの人の横断幕ですよ。

はらわたちぎれるかと思った。

京本政樹がフルメイクでしれっと出演してるのにも爆笑。

しかも役名が埼玉デュークときた。

天才かよ、魔夜峰央。

欲を言うなら主人公麻美麗のお相手役の少年が、男装の二階堂ふみ演じる壇ノ浦百美ではなく、本物の男性俳優に演じてほしかったところですが、さすがにそこまで冒険はできなかったか。

本気のBLと地域ギャグの2丁拳銃で勝負してこそ、90年代の大迷作、キラーコンドームのようにカルト的キ○ガイコメディの名も欲しいままにできたかと思うんですが、カルトじゃ売れねか、うん、すまん。

ま、伊勢谷友介とGACKTは一瞬、がんばってましたけどね。

がんばらなくてもよかったんだけどね。

百美がどんどん嘘くさくなっちゃうから。

私は関東在住じゃないんで、埼玉あるあるとか、ちょっとよくわからなかったりはするんですけど、それでもちゃんと要所要所で笑えたんだから大したものだと思います。

笑いは免罪符。

そんな映画ですね、お暇なときにどうぞ。

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