ALONE/アローン

ALONE/アローン

アメリカ/スペイン/イタリア 2018
監督、脚本 ファビオ・グアリョーネ、ファビオ・レジナーロ

砂漠でのテロリスト暗殺に失敗した凄腕スナイパーが、退却時に誤って地雷を踏んでしまい、そのまま動けなくなる四面楚歌な状況を描いたワン・シチュエーションスリラー。

まあ、どこかで似たような話があったような・・・って感じではありますね。

「地雷を踏んだまま寸分たりとも身じろぎ出来ず、52時間後の救出を待つしかない男を一人芝居に近い状態で最後まで追う」というプロットはこれまでなかったかもしれませんけどね。

で、舞台はもちろん砂漠なわけですが、たった一人で同じ背景ということを考えると、これ、ある意味で「密室劇」と言っていいかもしれません。

うーん、大丈夫か?と。

シナリオ及び演出が相当達者じゃないと最後までもたないぞ、と。

多分、そこそこ経験を積んだ監督ならこんな冒険はしない、と思うんですよね。

役者の演技力もさることながら、変化していく状況を伝えるにあたって主人公の独白なり、ナレーションで逐一補足していくしかないわけですから。

中だるみさせずに最後までスリルと緊張感を持続させるのは至難の業。

そこは本作が初監督作である2人であったからこそ野心的に挑戦できたことなのかもしれませんが、だからといって「よくやった!」と喝采を送る出来だったか?というとやはりね、微妙かな、と思いますね。

いや、色々工夫してる、とは思うんです。

謎めいた言動に終始する現地人のおっさんを不作為にからませてみたり、砂嵐で痛めつけたり、現実と幻覚を錯綜させてみたりとかね。

でもねー、やっぱり現地人のおっさんを除けばすべては予測の範疇なんですよね。

そりゃ、こういう風にストーリーを進めていくしかないだろうな、と頷ける手札の切り方とでもいうか。

あまりに定石どおりで裏切りがない。

オチもねー、まさかな・・と見始めて30分ほどで私の脳裏をよぎったオチ、そのままでしたしね。

難易度の高いチャレンジに挑んでみたはいいが、そもそも偏差値が足りてない、というのが私の結論。

いっそのこと現地人と主人公の会話劇のみで最後まで成立させればよかったのに、と思ったりもしました。

むしろ戯曲的にした方がひょっとしたら見応えあったかもしれない、というのは穿ちすぎた意見でしょうか。

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