千の目先生

千の目先生

1968年初出 石ノ森章太郎
双葉文庫

70年代に放映されたテレビドラマ「好き!すき!魔女先生」の原作として名の知られた一作。

ただ、テレビドラマは学園ファンタジー風に大きく内容を改変しているようです。

共通しているのは新たに赴任してきた女教師が超能力の持ち主だった、という設定だけのよう。

で、本作なんですが、例によって石ノ森先生が大好きな宇宙人がUFOに乗って地球に飛来してきてます。

目的は地球侵略。

それを食い止めるべく少数の超能力者仲間たちと宇宙人に戦いを挑むのが千の目先生、というわけ。

なぜ先生なのかはよくわからないんですが、一緒に戦ってくれる潜在的超能力者を生徒の中から探すのが目的であるようにも描かれてます。

まあ、早い話が平井和正と共作した最初期の幻魔大戦みたいなものですね。

キャラクターと初期設定を入れ替えただけ、と言ってもいいかもしれない。

女性教師がエスパー、ってのが当時は目新しく映ったんだろうなあ、と思ったり。

第2話では千の目先生が単身、仲間を探して地方の学校に赴任するストーリーが描かれており、水滸伝みたいな感じで進めていくのかな?と思いきや、なぜか以降続編が執筆されることはなし。

そう、未完なんですね、この作品。

ネームバリューは高い一作ですが、たった2話ではなんとも評価のしようがない、というのが正直なところ。

当時の読者の思い出の中に生きる作品、でいいような気もしますね。

少女誌に連載されていたことを鑑みるなら、後続の少女漫画に何らかの影響をあたえた、という見方もできるかもしれませんが。

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