サボテン・ブラザース

サボテン・ブラザース

アメリカ 1986
監督 ジョン・ランディス
脚本 スティーブ・マーティン、ローン・マイケルズ、ランディ・ニューマン

スティーブ・マーティンが製作総指揮も努めた西部劇コメディ。

ハリウッドをクビになった3人組の喜劇役者が、ショーへの出演依頼と勘違いしてメキシコのある村へとやってきたら、待ち受けてたのは本物の山賊退治の仕事だった、ってのが物語のあらすじなんですが、さすがに有名な作品だけはあって良く出来てるなあ、と感心。

ま、そんなに新鮮味のあるプロットというわけでもないとは思うんですが、スティーブ・マーティン、チェビィー・チェイス、マーティン・ショートの演じる3人組、スリーアミーゴーズのキャラがとにかく立ってて。

息の合った掛け合いもさることながら、三者三様の馬鹿さ加減がちゃんと色分けされてるのが笑えます。

本筋とはあまり関係のない小ネタが一切スベってない、というのにもセンスを感じましたね。

大雑把に分類しちゃうならこの作品、いわゆる「3バカもの」のくくりでいいんじゃないか、と思うんですが、ほんとは小心者な善人のドタバタ劇を、ドギツすぎず、悪ノリしすぎず、下ネタに頼らず、どこか微笑ましく描いたバランス感覚が私はいいと思うんです。

もう本当に王道な笑いなんですけどね、王道であることが陳腐さにつながってないんですね。

ともすれば、何がおかしいのかまるでわからないこともままあるアメリカン・コメディを「芸」に仕立て上げてる、というのは褒めすぎか。

さらに本作が素晴らしかったのは、喜劇役者でしかなかった3人組が、最後には本当に村の救い主として立ち上がる展開。

いや、これね、自分で自分の感覚をマジか?と疑いそうになったりもしたんですが、軽く感動的だったりするんですよ。

いつしか3人組が、本当に西部で名のとどろいたガンマンに見えてきたりもして。

バカバカしさの手綱は一切緩められていないのに、なぜ私はエンディングにぐっときてたりするのだ、と困惑です。

古い人情コメディのパターン、と言ってしまえばそれまでかもしれませんが、当時ならではの温故知新があったように思いますね。

秀作だと思います。

個人的にはこれまで見たアメリカのコメディ映画の中で5本の指に数えられる作品ですね。

バカっぷりがなんとも愛おしい。

ちなみに色んな西部劇のパロディ・シーンがふんだんに盛り込まれてるらしいんで、お好きな方はそちらからも楽しめるかと。

私は西部劇詳しくないんで、ちょっとわからなかったんですが。

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