ライフ

アメリカ 2017
監督 ダニエル・エスピノーサ
脚本 レット・リース、ポール・ワーニック

火星で採集してきた砂の中に単細胞生物を発見して色めき立ったはいいが、培養していくうちに凶暴化してあら大変!って映画。

ぶっちゃけね、まだやるのか?この手のネタで宇宙SFを?の一言ですね。

嚆矢となったエイリアン(1979)が発表されて早や40年、似たような内容の作品がどれほど量産されてきたか、ちょっと振り返っただけでも気分が悪くなってくるほどのレベルだと思うんですが、まあ、懲りてないですよね。

まだまだ掘削すれば知られざる金脈にぶちあたるはず、と信じてやってるのか、焼き直しでも一定の集客が見込めるジャンルだからこれでいいのだ、と開き直ってるのか、どちらにせよ何の新鮮味もなければ創造性もない。

せめて未知なる火星生物に生物学的見地から新たな解釈なり、存在し得たかもしれない可能性を匂わせてくれたらね、まだ知的好奇心をくすぐられたかと思うんですが、それもなし、ときた。

単にクリーチャーですしね。

また、デザインも凡庸で。

深海魚というかエイというか、そんなのスルメにしてあぶって食っちまえよ!といいたくなる地味さ。

怖くもなんともない。

100歩先まで読めるシナリオライティングも興ざめを加速。

どうせバタバタ死んでいくんでしょ乗組員、と思って見てたらその通りでしたし。

で、乗組員たちなんですが、これがね、どいつもこいつも判で押したかのように勇敢で迷いがない奴らばかりでね。

「人のため」にあろうとする犠牲的精神もここまで連発されると、聖人君子しか宇宙ステーショーンには行けないのかよ、とつっこみたくもなる。

とかくドラマが平坦で安直なんですよね。

エンディングで軽い裏切りがあったりはしましたが、これもねー、続編への伏線としか思えなくてね。

デティールにこだわっていたことや、無重力空間における死に様をどう撮るか、工夫されてたことは評価します。

でもそれだけ。

ジェイク・ギレンホールやライアン・レイノルズの無駄遣いとしか言いようがないですね。

しかし真田広之はほんと出演作に恵まれないですね。

何も期待しなけりゃ楽しめるかもしれませんが、私は「SFってのはもっとセンス・オブ・ワンダーなもの」と思ってるんで、数日で内容忘れてしまいそう。

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