ぼくの孫悟空

1952年初出 手塚治虫

タイトルから想像できる内容そのまま手塚版西遊記。

大きく改変もなく原典に忠実な設定でストーリーですが、コミカルな演出を多分に意識したようで、随所で度を超えた悪ふざけあり。

三蔵法師一行が日本に渡航して武士とチャンバラしたり、手塚先生本人が三蔵法師と入れ替わるメタフィクションな回もあったり。

掲載紙が秋田書店の漫画王という幼年向けの雑誌だったらしく、そのせいか、デティールなんてあってないようなものだし、ご都合主義的で説諭めいた寓話性が高い内容です。

簡単に言っちゃえばなにかと適当ですね。

当時は人気があったらしく東映でアニメ化もされたようなので年輩のファンは記憶されている方も多いのではいでしょうか。

知らない人が新たに全巻通読するのは結構大変かも。

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