無法使いアッポちゃん

2009年初出 羽生生純
太田出版 1巻(全2巻)

自分は魔法使いだと信じ込んでいる25歳フリーター女子の危ない活躍を描いたコスプレコメディ。

アメコミヒーローをきどる男子2人組なんかも出てきたりして、もう、ギャグなんだか、お得意のトラウマ路線なんだかわけわかんなくなってきてたりはする。

魔法少女の設定につきあってくれない人には、アッポちゃん自らが魔法のステッキと呼ぶ野太い木製のこん棒で何度も殴打、というパターンには爆笑したんですが、やはり主人公がどうみてもニューハーフに見える、ってのが最大の難点ですかね。

劇画タッチがコメディにならないとはいいませんが、女子を主人公にするなら女子を女子らしく描くぐらいはなんとかせねば、と思うわけで。

ニューハーフが魔法少女に変装してふざけてるのではないのだ、と自分に言い聞かせながら読むのは結構しんどい。

なんとなくシリアスな方向にストーリーを進めていきそうな気配はあるんですが、現時点ではここ最近の作品の中では頭ひとつ抜けてふざけた内容で嫌いではないですね。

若干初期の作風にターンバックしたような印象も。

続きを読むべきかどうか、悩ましいところ。

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