アメリカ 2014
監督 ジェームズ・ガン
原作 ダン・アブネット、アンディ・ラニング
銀河のならずもの達がはからずも宇宙を救う!って、この手のネタのスペースオペラがこれまでいったいどれほど大量あったことか、ちょっと振り返ってみただけでも軽く貧血を起こしてしまいそうになるほどの定番パターンであり、目もくらまんばかりの焼き直しであることは間違いないと思うんですが、それでも普通におもしろかったりはするんでああくそ、感心。
とりあえず新鮮味とか、目新しさは一切求めちゃいけません。
80年代ぐらいにでも立ち返った気分で見るのが正しい鑑賞法。
サントラが70年代のポップソングだらけなんで製作側の意図としてはポスト70年代なのかもしれませんが。
まあそりゃどっちでもいいか。
結局、手垢にまみれたような題材であってすら、膨大な制作費をつぎ込んでそこそこやれる監督がメガホンをとれば現代であっても一定の支持層はつく、という好例でしょうね。
私もその中の1人に多分はいってしまってるんだろうなあ。
ちょっと、ぐっ、ときたりもしてしまいましたし。
ゔー、悔しい。
もうね、なにがどう展開するのか、すべてが予測の範疇といっていいと思うんですが、要所要所で琴線に触れる場面を手堅く用意してきやがるんです、このジェームス・ガンって監督は。
上手に掌の上にのせられてしまいましたね。
唯一物足りない、と思ったのは主人公クイルがアブダクションの後、どのような少年時代を送って今に至ったのか、が描かれていないことですが、これきっと続編でたっぷりやるつもりなんでしょうな。
そういう作りでしたし。
そりゃディズニーが世界を席巻するわ、と変に納得させられた1本。
なんか日曜の夜とか酒飲みつつ見るのにぴったりな感じ。
ええ、降参ですとも。