アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ1978 発情アニマル

アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ1978 発情アニマル

アメリカ 1978
監督、脚本 メイル・ザルチ

アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ1978

近年リメイクされて評判になり、2、3と続編が制作されているアイ・スピット・オン・ユア・グレイヴのオリジナル。

しかしまあタイトルがひどい。

発情アニマル・・・って・・・。

当時は内容の過激さから、最終的にポルノ映画館での公開になり、ほとんど話題にならなかったとか。

でもこれをポルノ映画館で見た人はさぞかし肝を冷やしたことと思う。

思わず股間を押さえて震えちゃったでしょうね。

プロット自体は単純なんです。

田舎に避暑もかねて執筆活動にやってきた女流作家が、現地の野卑な男どもに襲われてボロボロになった挙句、復讐を決意して皆殺し、いやもうほんとにそれだけ。

ただ監督の視点がね、積極的にエロを撮ろう、としてないんですよね。

レイプシーンも屈折した性癖をお持ちの方々をくすぐる風には描写されていない。

ただひたすら暴力的に悲惨なだけ。

むしろ見せ場は後半の虐殺シーンで。

いやもう、腹をくくった女は怖い、と私はつくづく思いましたね。

体を餌に男どもを一人一人おびき寄せて躊躇なくあの世送りですから。

復讐のためには心の傷すら武器にしてみせる、という割り切りこそがこの作品をホラーである、と言わしめる所以かと思います。

時代が早すぎたのか、それともシンプルすぎたのか、私にはわかりませんが、今になって再び脚光を浴びている、という事はやはり見た人の記憶に残るなにかがあった、という事なのかもしれません。

個人的にはマシューがひたすら気の毒でしたね。

マシューをもっと上手に使えれば別の側面から光があたったかも、という気がしなくもないですが、それはまた別の話か。

主演のカミール・キートンの体当たりな演技は凄い、と思いますが、もうちょっと肉感的な女優さんの方が盛り上がったのでは、と思う私は鬼畜かも。

いや、ほんとすいません。

カルトでありながらカタルシスをも備えた異色な一作。

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