ワッハマン

ワッハマン

1991年初出 あさりよしとお
講談社パーティコミックス 全11巻

黄金バットの造形をそのままに、不老不死な無敵の超人の主人公とした脱力系SFコメディ。

いかにもあさりよしとおらしいだらだらとした日常に非現実な展開が楽しいです。

ワッハマンが一言もセリフを発することなくひたすらボケたおす様子は宇宙家族カールビンソンのお父さんのようですが、それがマンネリに映らず、これこれ待ってました、と感じられるのはそれが作者の持ち味にまで昇華してるからでしょうね。

終盤、コメディとは思えないシリアスな展開が待ち受けていて、いったいどこへ行こうというのかこの物語は、と手に汗握ったんですが、 残念ながら広げた風呂敷ほど衝撃的なエンディングには達せず。

まあ、伏線らしい伏線も作品世界の背景も特に考慮されてなかったように思うので、最後の強引な展開だけでまるで別物に、というのはやっぱり難しいでしょうね。

ただ、だからダメだ、と言い切れない愛らしさみたいなものはどこかにあって、そこに感化された人にとっては記憶に残るシリーズだと思います。

大傑作、というわけじゃないですが、私は好きですね。

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