スカルキラー邪鬼王

1990年初出 石川賢
徳間書店少年キャプテンコミックス 全2巻

さて、石川賢といえば永井豪との共著によるゲッターロボシリーズが有名なわけですが、実は私、肝心のゲッター、どれも斜め読みしかしてないんですよね。

せめてゲッターロボ號ぐらいは完読しなきゃなあ、と思うんですが、これも途中で中断したまま単行本がどこかにいってしまってなにも書けない有様。

なぜそんなぞんざいな扱いなんだ、と問われれば、答えは簡単で、アニメのほうが圧倒的におもしろかったから、に他なりません。

やっぱり巨大ロボットものを漫画でやるのは難しい、と私は思うんです。

誌面ではどうしたってロボットそのものの迫力やスケールを再現できない。

やっぱりロボットが地響きたてて大活躍してこその魅力だと思いますし。

ただそれもアニメと連動していない、となれば話は別で。

敵はムー帝国、とか、80年代的アニメチックな定番に陥りそうな危うさもあるんですが、ペットの犬を巨大ロボット化するという発想はサイバネティックな新風景をこのジャンルにもたらしたようにも思います。

なんかこう巨大ロボなのに、邪悪で生々しいんですよね。

期待するものはあったんですが、これから、というところで突如連載中断。

続けばゲッターを超えたかも、と私は勝手に思ってるんですが、世間はやっぱりゲッターを石川賢に求めたのかもしれません。

個人的にはのちのエヴァンゲリオンを想起させるシーンもあったりして、未完ながら興味深い一作だと思ってます。

あーなんか色々もったいない、の一言につきますね。

大化けしたかも、とその気配だけを感じさせる一作。

コメント

  1. […] スカルキラー邪気王のエンディングは実はこうだったのでは、なんて邪推したりもしましたね。 […]

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