ザ・シャドウマン

1967年初版 さいとうたかを
秋田書店サンデーコミックス 全3巻

ひょっとしたらアメコミの影響なんかもあったのかもしれない、オーセンティックな変身ヒーローもの。 

悪の秘密結社と戦う国際組織エンゼルの活躍を描いた少年向けの作品。

今あらためて読むと、主人公シャドウマンが全身の皮膚を真っ黒に変化させることによって超人化する、という発想は奇抜だと感心するんですが、見た目が単純にあまりかっこよくない、というのが難点に思えます。 

特に正体を隠すためにマントとアイマスクをつけた姿ははっきりいってかなりダサい。

これではなかなか人気を得にくかったのでは、と思う。 

気になるのがシャドウマン出生の秘密で、悪の秘密結社レリッシュに改造された、という設定が後の仮面ライダーに酷似していて厳しいところ。

そもそもは月光仮面がヒントになっているのかもしれませんが。 

熱心なファン向けですね。

ただ、67年にしては恐ろしく作画が現代的かつ精緻で、さすが劇画の第一人者、とは思いました。

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