けっこう仮面

けっこう仮面

1974年初出 永井豪
集英社ジャンプコミックス 全5巻

いわずと知れた月光仮面のパロディで、「頭かくして体隠さず」の奇抜なコスチュームが青少年の劣情を直撃したお色気ナンセンスコメディ。

作者の数あるお色気もののなかでも本作は頂点に位置するのでは、と思います。

そもそもの着想がぶっ飛んでるのは確か。

頭巾にオールヌードの戦う少女、って、その絵だけでもすごいんですが、必殺技がおっぴろげジャンプ、やられた敵は、う~ん、もうけっこう、って、あまりにもばかばかしすぎて正気を疑うとはまさにこのこと。

エッチな漫画、数あれど、その誰一人としてここまで奇抜で突き抜けた悪ふざけはやってないと思います。 

また、けっこう仮面はいったい誰なのか?をミステリ風に最後まで明かさなかったシナリオ展開も秀逸。

これがね、予想外な正体にびっくりさせられたりするんですよ。

えっ、そんな漫画だったの?と子供の頃の私は慌てました。

コメディがシリアスさを帯びても良い、と知らなかったものだから。

とはいえ、基本、真面目に語るようなシリーズではなくてエンディングを除けばとことんバカなんですけど、バカも徹すれば輝く明星となったりするんですよね。

いや、私は好きですね。 

こういうこともさらりとやっちゃうから永井豪はほんと、あなどれない。

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